桃川燕林「大岡政談 村井長庵」を読んで
『大岡三政談』集栄館書店 1927年刊 こちらに所収されている桃川燕林講演の「村井長庵」を読みました。 (リンク先のNDLの書誌情報に目次が付いています。ご参考まで。) 本当であれば実演で聴くのが一番ですが、なかなか通しては難しそうだな…と思い、待ってないでこちらからお迎え...
村井長庵(むらい ちょうあん)
天保の頃(1840年頃)
三河(愛知県)の貧農の生まれで、出世を願い江戸へ出て麹町の町医者となる。義弟重兵衛が娘を吉原に売った金を奪い殺害。その罪を自分の患者である浪人になすりつける。その後も実の妹を仲間を使って殺害するなど、極悪非道の限りをつくすが、やがて大岡裁きの前に罪を白状。河竹新七(黙阿弥)により「勧善懲悪覗機関(かんぜんちょうあくのぞきからくり)」として歌舞伎化された。
●外題: 村井長庵(むらい ちょうあん)
●種別: 騒動物(大岡政談)
●時代: 江戸後期・天保の頃(1840年頃)
●場所: 江戸
●主な登場人物: 村井長庵、重兵衛(長庵義弟)、お登勢(長庵実妹)、三次、瀬戸物屋忠兵衛
●メモ:歌舞伎狂言「勧善懲悪覗機関(かんぜんちょうあくのぞきからくり)」(黙阿弥作、別名題「村井長庵巧破傘(むらいちょうあんたくみのやれがさ)」)にあたる
●主な内題
お小夜身売り
重兵衛殺し
お登勢の最期(雨夜の裏田圃)
久八の生立ち
小夜衣・千太郎
馴初め 長庵の語り
久八放逐 さみだれ噺
千太郎殺害
瀬戸物屋忠兵衛