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『江戸の悪』 渡邉晃・著


『江戸の悪』

渡邉晃・著

太田記念美術館・監修

青幻舎・刊

昨年6月、太田記念美術館で開催された展覧会「江戸の悪」。この展覧会での出品作品+図録の追加・解説の加筆による数々の「悪」にうっとり。

展覧会ではカタログが販売されなかったこともあり、待ってましたの1冊。

盗賊、侠客、浪人など、講談でおなじみの題材、人物が多くとりあげられています。

江戸後期に活躍した歌舞伎俳優が悪人に扮した芝居絵や似せ絵などでは、講談種から歌舞伎に移されたモチーフがたくさん。そんなところに当時の講談の隆盛を感じたり。

図版の充実もさることながら、巻末の鼎談がたのしい。悪に対するワクワクの正体が語られています。鼎談に参加したのは、串田和美(演出家、俳優)、五味太郎(絵本作家)、渡邉晃(太田記念美術館主幹学芸員)の御三方。

鼎談で絶賛されているのは講談でもおなじみの村井長庵!

串田「でも絶対共感できなくて気持ち悪いのが村井長庵」

渡邉「村井長庵のように全然反省のない人は、すごく珍しいですね。」

串田「最後まで徹底してるよね。だから気持ちいい、みたいな。どうせそこまでいったんだから謝るな、っていう感じ。」

うんうん。笑。

講談(の悪いやつ!)を聴いて、この本でビジュアルイメージを愉しむ。そういうのもありだな、と。

オススメです。

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