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  • わたし

夏の大阪で講談を聴いてきた

夏休みに大阪へ行ってきました。

上方の芸能(人形浄瑠璃・落語・講談・浪曲)をたのしむべく、年に1,2回大阪旅をしています。

上方落語は天満天神繁昌亭や動楽亭(新宿の道楽亭ではありません)など、毎日どこかしらで聴くことができますが、講談や浪曲となると大阪も東京と同じで、公演日を狙って出かけなければならないようです。

スケジュールはブログ「ねたのたね.2」でチェックしています。このブログのおかげでとても助かっています。演芸ファン有志で運営されているようですが、これがなければ旅の計画をたてることは本当に難しい!

今回のメインは上方落語だったため、講談は3席のみとなりましたが、旭堂一門の高座をたのしんできました。残念ながら浪曲を見ることはできませんでした。

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8月10日(水) 「浪華の女たち」 千日亭

小二三・紫 トーク

露の紫「皿屋敷」(お菊の皿)

笑福亭呂好「天狗裁き」

旭堂小二三「新吉原百人斬り お紺殺し」

「新吉原百人斬り お紺殺し」は2度目。昨夏、旭堂南青さん・神田松之丞さんによる「東西講談親子会」国立演芸場で、旭堂南左衛門さんによる口演がはじめて。このとき紀ノ川の川水がごうごうと耳に残るような印象的な殺しの場面に息をのんだ。小二三(こふみ)さんによる前説で、怪談は水辺が多いとおっしゃっていて、なるほどと思い出していた。

講談のあがりは太鼓のみ。重厚さと格式を感じ、胸がときめいた。上方講談は上方落語同様に、右手に小拍子をもつようだ。左手の張扇と合わせ、釈台を打って調子を整える。

小二三さんは今秋、五代目旭堂小南陵(きょくどう・こなんりょう)というお名前を襲名されるそうで、今はその準備で多忙だそう。講談の襲名披露というのは見たことがないな、いったいどのような形なのだろう?と興味が湧く。

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8月12日(金)「お笑い怪談噺の夕べ vol.10 」 天満天神繁昌亭

笑福亭たま「陰陽師」

林家染雀「腕喰い」

桂米左「五光」

−仲入り−

旭堂南鱗「応挙と幽霊の花魁」

笑福亭福笑「幽霊狂詩曲」

寄席の企画公演でも、やはり講談のあがりは太鼓のみ。

前の方の席でやや釈台が見えにくかったが、どうやら張扇なしのよう。え?そういう講談のスタイルもあるのか? 右手に小拍子、左手に扇子。でもこの扇子を張扇のかわりに打つわけではなかった。

怪談や語りがメインとなる物語だと、やはり講談が生きてくるように感じた。

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8月13日(土)「あべのハルカス寄席」14:30の回

あべのハルカス・ウイング館9F スペース9

桂福丸「狸賽」

笑福亭鉄瓶「禁酒関所」(「禁酒番屋」)

旭堂南海「太閤記 長短槍試合」

講談は太鼓で上がります、と開口一番説明して下さった南海(なんかい)さん。前記の二つの会にくらべ、不特定多数・はじめて演芸にふれるお客さんが多いと思われるからでしょうか。講談をやわらかく案内してから本題へ。演目は太閤記から長短槍試合。この演題は浪曲で聴いたことがあったが、講談となると物語の趣や語り込み具合が違った。秀吉チームの足軽メンバーと打ち解けていくくだりや、織田信長は平家だから赤備えにしようという秀吉の思いつきなど、おもしろかった。20分くらいで軽めに。

南海さんはわたしがはじめて大阪旅をしたときに聴いた講談のひとりであり、講談へやさしく誘ってくれた方と思っているので、たいへん信頼感を持っている。今回南海さんの高座を拝見することができてよかった。

大阪、機会があれば講談ばかりの席へもおじゃましてみたい。

今回もたのしい大阪旅だった。

しかし暑いね、大阪!!

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