











●外題: 徳川天一坊(とくがわ てんいちぼう)
●種別: 金襖物(大岡政談)
●時代: 江戸時代享保の頃
●場所: 江戸ほか
●主な登場人物: 大岡越前守忠相、徳川吉宗、徳川天一坊、山内伊賀亮
●メモ:歌舞伎狂言「天一坊大岡政談」(黙阿弥作)
●主な内題:
名君と名奉行
天一坊生い立ち
伊予の山中
大坂の巻
網代問答
越前閉門
紀州調べ
召し取り
●来歴
享保年間、八代将軍吉宗の御落胤と称して浪人を集め、金品をだまし取った山伏・源氏坊改行が処刑された事件があった。これが、後に実録本や講釈を中心として、「大岡政談」に付会されて伝承された。とくに幕末の講釈師、初代神田伯山はこの講釈で大評判をとり、天一坊蔵を建てたほどだといわれる。実事件に題材をとっているがフィクション性が強く、実際御落胤事件を裁いたのは大岡越前守ではなく勘定奉行稲生下野守正武である。また架空の人物を多く含み、実在だが時代が合致しない人物も登場する。