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今月の気になった読物「網代問答」

  • 執筆者の写真: わたし
    わたし
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

今月気になった読物 2026年1月

「徳川天一坊 網代問答」


20席の長編読物「徳川天一坊」、その中盤にやってくる最大の山場が「網代問答」。緊迫した状況であり、その中で繰り広げられる問答が難解。金襖物と呼ばれる格調の高さもあり、講談の中でも特別感がある。

それゆえに、演者も観客も一種異様な期待と興奮と緊張があるのではないだろうか。


今月は伯山先生の新春連続読み、そして春陽先生の墨亭で「網代問答」を聴いた。ひと月に二度も出会うとは稀なことです。同じく年始の墨亭での愛山先生に行っていれば異なる演者で三回聴けたことになったわけだが、パーフェクト達成した方いますか?

(何回でも言うけど、わたしが「網代問答」に初めて出会ったのは愛山先生でした。徳川天一坊の「と」の字も知らないときに、いきなり「網代問答」。もうトラウマですよ、はい)


大岡越前守忠相と山内伊賀之亮との問答、御落胤を名乗る天一坊の出自から武器装備のことわり、そして網代の乗物について。これらのやりとり、観客それぞれの「わたしはこう聞いた」がでてくるような気がする。

いうなれば、如是我聞網代問答か。

問答の文言をどう聞き取り、解釈するか、不明な点を自身の想像力で補う。そうこうするうちに様々な感想や理解がでてくるのではないかと。

具体的にいうと、網代の乗物の絵を描いたらどんな絵が出来上がってくるのか、ということ。というか、絵に描けるくらい頭の中に想像できているのか?色は?デザインは?まるで 講談能力検定のようだ…

わたしは今回の2席を通じて、乗物の色が見えました。今まで間違っていました。ちゃんと言っているよ、朱色って、そこに雨を表現する黒が入っているって。つらい。Q&Aを書いときながら恥ずかしい。修正だ、修正だ。早く修正したいが、追加の調べものをしてからにします。すみません。網代の乗物を修理に出したという文書を見つけました。その文書に関する論文を読んでからにします。


とはいえ、一言一句理解できなくとも聴いていると恍惚とするような没入感があり、講談を聴く充実感に包まれる「網代問答」。そう思いませんか? この感覚、浪曲でいうと、物語の筋を離れて節のグルーブ感にうっとりしてしまうのと似ている。

講談果てしない、講談おもしろい。



<今月のわたし講談トピック>

・田辺凌鶴先生のブログ日記が復活してうれしい

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