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わたし
- 2021年2月28日
天一坊あらすじ出来!
天一坊のあらすじ完成しました。 神田春陽先生の口演で知った、わたしが聴いた天一坊を再現したい、現場感を大事にしたい、という想いから記したものです。思い出せない部分は本などで補いました。そのため多少違和感がある箇所もあるかと思いますが、ご容赦ください。 緊急事態宣言最終日の3月7日を目標としていたので、1週間早く前倒しでできたのだな。 がんばったよ、わたし。 もっと調べようと思えばできた。 未熟な部分もあるだろう。 でも。 いったんフィックスさせることも大事。 間違っていたら修正すればいい。 追加があれば随時更新すればいい。 そう思って一気呵成に仕上げました。 ぐずぐずしていたら全然仕上がらないし、モチベーションも下がるし、方向を見失う気がして。 学生の頃の出版文化論の授業で、津野海太郎先生が言っていた。 「間違っていたら正せばいい。間違い主義でいこう」(大意) その言葉に後押しされた形で、完成。 あらすじが完成したことで、講談「大岡政談 徳川天一坊」の全体が仕上がったことになります。(追記や修正が入るだろうけど) ・天一坊概要 ・天一坊登場人物


わたし
- 2021年2月21日
神田伯山の天一坊を探して
引き続き東洋文庫「大岡政談 天一坊実記」を読み進めています。紀州調べが済んで、いよいよ天一坊召し取りに向けて緊迫感が高まってきました。その前に、天一坊の山場である網代問答が展開しているわけですが、それはまた別の記事で取り上げられたらと思います。 「天一坊実記」を読んでるのは講談「徳川天一坊」のあらすじをまとめるため。これまで聴いた口演だけでは覚束ないところや、耳だけで知っている人名をどう表記したらよいかわからないとなり、その典拠を求めてたどり着いて選んだのが東洋文庫だったわけで。ただ、読み進むうちに、どうやら講談で実演されるものとは少し異なることがわかってきました。大方の筋は同じ、なんなら口演を補ってより詳しい。でも、人名がことろどころ違うのです。 どうしよう? ならば口演の記録、つまり速記を見つければよいのでは?となりました。講談「徳川天一坊」といえば、初代の神田伯山でしょうか。「伯山は天一坊で蔵をたて」という川柳が残っているくらいです。この流れで天一坊は受け継がれているはず。 探してみました。 たどり着いたのは、こちら。 「徳川天一坊 : 大


わたし
- 2021年2月13日
Q10. 松平伊豆守はひとりじゃない?
Q10. 松平伊豆守はひとりじゃない? A10. 松平伊豆守を名乗った人物は複数いる。松平伊豆守は大河内松平家の人物が伊豆守に就任したときの呼び名。 歴史にうとい人(=わたし)の定めでしょうか…? 松平伊豆守って特定の人物ひとりのことを指しているのかと思っていました。 違った! 姓+役職名(受領名)は代々お家で受け継がれていくものが多いようです。 松平家が伊豆守という役職を世襲で担当していたので、同名偉人の松平伊豆守が複数人いるということらしいのです。 そうか! 役者名を代々継いでいくのと同じと考えればいいのかな? 市川猿之助はひとりじゃない。 市川猿之助は初代もいれば、2代目、3代目、当代の4代目がいるように、松平伊豆守も何人もいて、それぞれもちろん本名を別に持っている。 酒井雅楽守も紀伊国屋文左衛門も鴻池善右衛門も、神田山陽も柳家小三治もひとりじゃない!おお、そこに気づくと、じゃあわたしが今注目しているこの人は何代目の誰なの?という疑問がわいてくる。 そして、 4代目市川猿之助=2代目市川亀治郎=澤瀉屋=喜熨斗孝彦 というように、同一人物だけ
わたし
- 2021年2月11日
忠相と天一坊一味の攻防が将棋の盤面に見えてくるという話
引き続き「大岡政談 天一坊事件」を読み進めています。 大岡越前守忠相が水戸中納言綱條(つなえだ)卿の助けを得て天一坊を再吟味するぞ、というとこまできました。 はい、そうです。そろそろ大山、網代問答です。 天一坊を越前役宅へ来させるまでも、ひと悶着。コケにされても今腹立ちは損と我慢したり、それぞれが舐められないように知恵を絞った頭脳戦が繰り広げられています。物理的にも、秘密裡に天一坊捕縛へ向けての捕り物手配が江戸市中に広げられ始めました。 忠相と伊賀亮の対決、網代問答へむけての緊張が、ゆっくりと確かに高まってきているのを感じます。 で、読み進めるうちに不思議な感覚が自分のなかに起こってきているんです。 それは、忠相と天一坊一味の攻防が将棋の盤面に見えてくる、というもの。静かにひたひたと動いていく盤面。時に大駒が大きな動きをみせて、勝負を急展開させる。それぞれの駒の効きを生かして玉を追い詰めていく攻守攻防。 え、わたしは竜王戦でも見ているんですか?天一坊事件を読んでいて、頭に盤面が浮かんでくるんです。具体的な棋譜ということではないんですが、「まだまだ


わたし
- 2021年2月7日
南歩ちゃんのおやすみラジオ
最近好んで聴いている旭堂南歩さんの「おやすみラジオ」。 ※画像にリンク張りました わたしはたまたまApple Potcastで見つけましたが、南歩さんのHPをはじめ、SoundCloud、Spotify、Amazon musicなどでも聴取できるようです。 就寝時に向けで、おだやかな雰囲気と語り口の30分。 ・明日は何の日? ・フリートーク ・すやすや朗読会 主にこの3コーナーで構成されています。 まるで講談界のラジオ深夜便だ! 南歩さんのことはほとんど知らず、以前に前講をちらっと聴いた程度。ラジオを聴き進めるうちに、少しずつ知り始めています。 旭堂南左衛門先生のお弟子さん お寿司が異常に好き(寿司キャバクラ!) 以前は吉本に所属していた(?) 家電量販店勤務の経験あり 等々 今はなかなか大阪へ行けませんが、いつかの機会に南歩さんの講談も聴けたらなと思っています。