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わたし
- 2021年3月28日
「現代用語の基礎知識」2020
講談情報を求めて、改めて情報の森をさまよっていたところ、見つけました! よいもの発見。 それは、自由国民社が発行している「現代用語の基礎知識」です。 こちらの2020年版、巻頭インタビューに神田松之丞(現・六代目神田伯山)さんが登場しているのですが、講談界の歴史や現状、用語がコンパクトにまとめられています。入門編にぴったり。 松之丞時代から講談の旗振り役になってくださっている神田伯山さん。彼が人気者になったがゆえに、講談界全体の底上げが叶っていますね。 伯山さんの、ひとりでも多くの人に講談を届けたい、講談というものを知ってもらいたいという一心が、こうして「現代用語の基礎知識」にも届いて記事になっている。 すごいことだ。 表紙イラストもセンターだ。 この「現代用語の基礎知識」のインタビュー記事をもとに、今まで不十分だったコンテンツに加筆していこうと思います。 さっそく更新したのは下記2点 ・基本の「き」~ どんな人たちがいるの? ・QUESTION ~ Q7 ひらば調子ってなに? どうもありがとうございました。


わたし
- 2021年3月27日
Q7 ひらば調子ってなに?
Q7. ひらば調子ってなに? A7. 修羅場調子(ひらば ぢょうし)。講談独特の調子で朗々と読み上げる講談口調のこと。「しゅらば ぢょうし」とも言う。 講談「三方ケ原合戦」や「源平盛衰記」などの軍談物で、一本調子のような朗々とした独特の口調で読み上げる講談口調。講談師として土台となるもののため、前座さん(前講)が軍談を読まれる中で登場する機会が多い。(参考:「現代用語の基礎知識」2020年版(巻頭インタビュー 講談師神田松之丞)) ■「広辞苑」(第二版 1969年刊) 修羅場(しゅらじょう):①阿修羅王が帝釈天と戦う場所。②戦乱または闘争のはげしい悲惨な場所。 修羅場(しゅらば):①「しゅらじょう」に同じ。②人形浄瑠璃・歌舞伎または講談で、はげしい戦闘の場面。とくに講談では「ひらば」ともいう。 漢字で修羅場と書きますが、講談では「ひらば」と読むのが通例。 なぜでしょう? この疑問は残ったままです。 漫画「ひらばのひと」(久世番子/著、6代目神田伯山/講談監修)の作品紹介にも「独特の節で読む軍記物の勇壮な場面を、講談で「修羅場〈ひらば〉」と呼ぶー


わたし
- 2021年3月21日
雑記も雑記 これからのこと他
おはようございます。 雨の日曜日です。 昨日は宮城県を震源とする大きな地震がありましたね。東北のみなさんのことを思うとやるせないです。安心して眠れる日がはやく戻りますように。 さて。 3年ぶりくらい?にこのサイトを耕して、「徳川天一坊」と「仁義なき戦い」をまとめた訳ですが、いろいろと作業するうちに、他にもあれやこれやしたくなってきました。 ・全体的なデザインの見直し HOMEページはデザインを変更したけど、いろいろ気にあるところある。自分の気分も変わるし、時間を経て客観的な目で見ると、わかりにくかったり単純にダサいなと感じたりする点がある。ちなみに、PCで閲覧されることを主眼に作成しているので、スマホ対応は若干雑です。うまく見せられなくて、スマホでは非表示にしているコンテンツもあります。 ・コンテンツの充実をはかる すでに作成してあるものも含め、充実させていきたい。いま考えているのは「畔倉重四郎」と「天保水滸伝」のあらすじ制作かな。 ・年表を作り変える わたしの技術力の問題かもしれないけど、先日歴史の本をみていたら、これいいじゃんという表を発見。


わたし
- 2021年3月20日
講談版「仁義なき戦い」完成
昨年、此花千鳥亭で出会った新作講談の「仁義なき戦い 広島死闘篇」がまとまりました。 これまでの「読み物」コンテンツと違って、口演記録の要素が強いです。 なぜなら、古典の読み物とは違い、新作は繰り返し高座にかかる可能性は低いと思うからです。しかも、連続物です。掛け捨ての一発企画もので終わってしまう可能性もなきにしもあらず。 記憶がまだフレッシュなうちに、あの充足した時間を再現したい。 そんな願いのもと、いそいそと作成しました。 いくらかでも伝われば幸いです。 もちろん、できれば再演、もしくはアーカイブが残っていれば公開されることを願います。 首都圏の非常事態宣言が明日3/21で解除の見込み。 そうなれば、また講談席へ出かけていく機会も増えてだろうと思います。でも、自由活発に動くことが憚れる状況ですね... まずは、宣言期間中に完成させることが目標だったので、達成できてよかったです。

わたし
- 2021年3月14日
「仁義なき戦い 広島死闘篇」再見
講談版「仁義なき戦い」をまとめるにあたって、映画「仁義なき戦い」第二作目の広島死闘篇を再見しました。 はじめて観たのは、講談版口演の前の予習で。内容を知らずに、どうなるどうなるとワクワクしながら講談版を聴くのもよいですが、より愉しむためには元ネタを知っておいたほうがよいだろうと判断しました。 だって、講談の侠客物の代表といえる清水次郎長伝。例えば荒神山、これ聴いていて難しいのは、出てくる人物が多い、誰がどの勢力側か分からなくなる、といったところ。初めての時は物語に集中できませんでした…。現代版侠客物とも言っていい「仁義なき戦い」もきっと登場人物多い、勢力図を理解することが大事なのは自明。ならば、予習しておきましょうよ、と。 先週第一作目を見直しましたが、シリーズものなので、大きな流れと主な登場人物を思い出すことができてよかったです。 さて、第二作目。 ああ、そうだった。思い出した。 と、同時に、講談版では主要な物語にフォーカスし、口演用に編集されていることがわかりました。当たり前といえば当たり前ですが、比較してみると物語構造が見えて興味深いです。
わたし
- 2021年3月14日
阿久鯉先生の畔倉連続
神田阿久鯉の会にて、2019年8月より阿久鯉先生が連続で取り組まれている「大岡政談 畦倉重四郎」。初回よりの愉しませていただいております。 ※これまでの口演歴は文末に記しました。 約2カ月毎の開催ですが、2020年からのコロナ禍のため不定期となり、昨日開催された阿久鯉の会は約4カ月ぶり。 どこまで進んだんだっけ? と、心配しながら出かけたわたしですが、なんと、阿久鯉先生の心遣い。お手製の「畔倉重四郎の犯罪歴」なる印刷物の配布がありました。 ありがたや。 これまで畔倉が殺した面々が、順を追って記されています。 この殺害歴を見ればおのずと蘇ってくる物語。 おい、ずいぶん殺してんな! そしてもうひとつうれしいのが、人名の確定です。 耳で聴いていて、なんとなく覚えているような、書き出そうとすると思いだせないような(かつ漢字表記がわからない)名前が明らかに。 隠亡(おんぼう)の弥十とか! いつか畔倉重四郎もあらすじがまとめられたらいいな、と思っている身としては助かるのです。 さあ、昨日の会で重四郎は召し取りと相成りました。 次回で最終回かな? ところで、「


わたし
- 2021年3月7日
新作講談「仁義なき戦い」キックオフ
2021年1月7日に発出された緊急事態宣言が、3月7日までの延長を経て、3月21日までの再延長が決定されました。 おうち時間が長くなり、講談席へもお邪魔する機会が制限された時間を活用して、まとめあげたものが「徳川天一坊」です。 ここへきて再延長。 ため息、ひとつ。ため息、ふたつ…。 でも、気持ちを腐らせることなく、次につなげるために、「わたしの講談事始」でもうひとコンテンツを仕上げようと思い立ちました。天一坊に続き、何度となく聴いている「天保水滸伝」や、神田阿久鯉先生で現在進行形の「畦倉重四郎」のあらすじまとめはどうかな? いや、待てよ。 それは「講談るうむ」さんがやってくれているではないか。 これまで取り上げられたことのない読み物。わたしならではのコンテンツってなんだろう? 天一坊の時に大切にした現場感の再現、記録として残せるもの。 そこで思い立ったのが、新作講談「仁義なき戦い」です。 これは昨年、2020年1月31日に大阪の講談席である此花千鳥亭で口演されたもの。旭堂小南陵さんと旭堂南龍さんによる四席の俥読みでした。胸をわくわくさせて寄らせて