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わたし
- 2021年9月26日
『実録天保水滸伝』
講談「天保水滸伝」について、参考資料のご紹介です。 野口政司/著『実録天保水滸伝』1973年刊(自費出版) 1973年に刊行され、2005年時点で四版(刷?)が発行されています。 野口氏による自費出版のようです。わたしは東庄町にある天保水滸伝遺品館で購入しましたが、いくらで購入したか失念…。 内容は、天保15年8月6日に起きた飯岡助五郎一家による笹川繁蔵一家への殴り込みにいたる事情や流れを主軸に、主要人物の人となり、助五郎と繁蔵の関係性、当時の農民の暮らしなどがまとめられています。 各ページの写真のほか、笹川の地図、岩瀬七右衛門家系図、年表等の資料も付され、講談だけではなくもう少し詳しく天保水滸伝について知りたい!という方にとってはうってつけの一冊になると思います。 例えば、最終話「三浦屋孫次郎の義侠」に登場する孫次郎は飯岡助五郎の親戚にあたる、と講談の中で紹介されていますが、この本にもそのことがもう少し詳しく触れられています。 「一家は助五郎の妾腹の子堺屋与助、助五郎と親戚に当たる石渡孫次郎、永井の政吉この三人が中心である」と言及。この石渡孫次