今月の気になった読物「大徳寺焼香場」
- わたし

- 3 日前
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今月の気になった読物
2025年12月「大徳寺焼香場」
「太閤記 大徳寺焼香場」、「賤ケ岳軍記 大徳寺焼香場」とも記されるこの読物、
12/4墨亭講談研究会にて一龍斎貞橘先生、12/25講談協会広小路講談会にて宝井琴鶴先生で拝聴しました。ひと月で2度も出会うなんて珍しいのではないかと思う。この講談が好きなので、喜びと怖れとともに会へ伺いました。
怖れとは?
好きだといいながらちゃんと理解していない後ろめたさがある。そして、またぼんやり理解しないまま終わってしまうのではないかという不安(その不安は当たる)。
じゃあ、なんで好きなのよ?という話なのですが。そこを考えてみる、というのがこのブログ(「今月の気になった読物」)の趣旨です。
初めて出会ったのは2023年3月の伝承の会、田辺銀冶先生。ここでハートを撃ち抜かれてしまった。
葬儀のための壮麗な拵え、京の町に香木(蘭奢待)が匂いたち、厳かな雰囲気と興奮が渦巻いている。そこに焼香を巡る順番争いの緊張が張りつめる。秀吉の大喝一声、朗々と読まれる葬送の言葉。
この読物に恋してしまったわたしは、その後、京都は紫野にある大徳寺へと実際行ってしまうという入れ込みよう。そのときのブログはこちら「講談「大徳寺焼香場」から紫野大徳寺へ
格調高くやや難解な言葉回しではあるものの、流麗な読み口調、五感に響いてくるような描写。「大徳寺焼香場」には、そんなわたしの講談へのあこがれが詰まっているような気がするのです。7月の津の守講談会軍談ウィークでの銀冶先生の「大徳寺焼香場」は圧巻でした。
そんな「大徳寺焼香場」を今月2席聴いて、二者其々の違いも感じながら、再び考えました。とても長い読物のようなのですが、どこを抜いてどこを読むのか、それによっても見える景色や感じ方も異なりますね。
それから自分なりの解釈も加わり、あの風景はどの先生の「大徳寺焼香場」で出会ったのだったか?と、これまでの高座がないまぜとなった「大徳寺焼香場」がわたしの中に作り上げられていくという。それはもう別物?あぶない。
想像の羽を伸ばすたのしさもありますが、ちゃんと理解できていないうちは自重しつつ、また出会える機会を待ちたいと思います。これからも「大徳寺焼香場」ハンターとして追いかけたいわたしです。






















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