今月の気になった読物(浪曲編)「ファンタスティック日本神話 大国主神」

今月の気になった読物(浪曲編)2026年9月
「ファンタスティック日本神話 大国主神」
9月は「文学フリマ大阪14」出店のために大阪へ行きましたが、隙間時間に演芸もたのしみました。今回はその中でおもしろいな!と思った一席、浪曲ではありますが、記したいと思います。
久しぶりに行った一心寺門前浪曲寄席で出会った、京山幸太さんの新作浪曲がおもしろかった。曲師は虹光輝さんで、はじめてお聴きしました。
日本神話にはたくさんの神々が登場しますが、その中でも大国主神(おおくにぬしのみこと)は「因幡の白兎」の話が有名ですよね。でも、なんの神様かよく知らないのが実際のところ。
元々、大国主神は大穴牟遅神(おおあなむぢ)という名であった。それが大国主神になるまでを一席にまとめた。謎の設定、個性的なキャラクター、意味不明なややこしい展開というのが神話の定石ではありますが、この大国主のエピソードもしかり。そんな物語をむちゃおもしろい台本に仕上げた幸太さん。
ややこしいいきさつは「なんやかんやあって」で軽やかに飛び越え、関西のノリや現代的なギャグでサクサク進む場面。一癖あるキャラクター、とくにスサノオがいい!
神話で笑うとか、ありなんだ!
というか、むちゃくちゃな展開だからこそ、笑いになるのか?
(ふと神田桜子さんがギリシア神話を講談にされていたことを思い出しました。もしかして笑いになるのかも?)
30分ちょいあったと思うのですが、たのしんでいるうちにあっという間に終わってしまった。この「ファンタスティック日本神話」はシリーズ化しそうな予感。もっと他にも聴いてみたい。そして新作がんがん作って、ちゃんとおもしろい幸太さんすばらしい。
この日のトリは天中軒雲月さんの「決戦巌流島」、これもよかったぁ(しみじみ)。やはり別格。
久しぶりの浪曲とあって、興奮冷めやらず。
帰り道は茶臼山に寄り道して、余韻にひたりました。
古典があり、新作があり、両方あってこそ世界が深まり活性するのだと改めて感じた次第です。
今月のわたし講談トピック
・神田春陽先生の墨亭での「徳川天一坊」が大団円
・大阪では旭堂南龍先生を久々に二席しっかり拝聴。二枚目にも三枚目にもなる声だ。





















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