Q1 「講談」と「講釈」ってちがうの?
Q1. 「講談」と「講釈」ってちがうの?
A1. 同じものを指す。江戸時代には「講釈」とよばれ、主に明治以降は「講談」という。
調べてみた
辞書を引いてみよう。
まずは、家にある広辞苑。
■広辞苑(第二版 1969年刊)
こう-だん【講談】
寄席演芸の一。御家騒動・敵討・政談・武勇伝・侠客伝・世話物などを調子をつけて語るもの。→講釈。
こう-しゃく【講釈】
<1>書物の意義を説明すること。
<2>(軍学・兵書に通じている者が軍書を講じたことから寄席演芸の一つで、軍記物を朗読するもの。明治以降は講談という。
もうひとつくらい引いてみよう。
■デジタル大辞泉 こう‐しゃく 【講釈】 <1> 書物の内容や語句の意味などを説明すること。「論語を―する」 <2> 物事の道理や心得などを説いて聞かせること。また、その説明。「先輩気どりで_ する」 <3> 江戸時代、客を集めて軍記物を読み聞かせたもの。明治以後の講談のもと。 <4> 「講釈師」の略。 こう‐だん 〔カウ‐〕 【講談】 寄席(よせ)演芸の一。軍記・武勇伝・かたき討ち・侠客伝などを、おもしろく調子をつけて読んで聞かせる話芸。江戸時代には講釈とよばれ、太平記読みに始まるという。
ふんふん。講釈という言葉があって、そこから寄席演芸の意味としての講釈・講談の意味が生まれたんだね。
そして、講談=講釈の言い方の違いは、ざっくり言って、時代によると。ざっくり、と但し書きをしたのは、現代であっても「講釈」という人が多いから。なんでだろう?なにかこだわりがあるのか?
あ、でも。講談の演じられる席を講談場とは言わないけど、講釈場とはいうね。その流れで講釈というのかな。
まあ、とりあえず、講談と講釈は同じものという結論に。
そして新たな疑問。
なぜ、講釈から講談というようになったのか。