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旭堂南湖「映画 講談難波戦記 -真田幸村 紅蓮の猛将-」

10月も最終日。

今日は投票へ行った帰りに雨に降られてしまいました。

帰宅後、お茶でひと息つつつ、講談のDVDを観ました。

DVD「映画 講談難波戦記 -真田幸村 紅蓮の猛将-」2016年ユニバーサルミュージック(96分)

上方講談の旭堂南湖(きょくどう・なんこ)さん口演による難波戦記です。


内容は

オープニング

九度山脱出

大坂入城

大坂冬の陣

大坂夏の陣

エンディング


この映像とても凝っています。

たんなる講談の口演映像ではなく、解説や字幕、CGや音響効果が入っています。というと、コラボ作品?なんか邪道?と思われる方もいるかもしれません。そういうわたしもコラボについては、非常に注意している一人です。

でも、この作品は加工がほど良く、コントロールが効いていて、とてもよい仕上がりでおもしろい!

口演の中にでてくる人名、地名、物語内の和暦月日、難しい言葉の説明が表示されます。それぞれが文字フォントと場所を定めて表示されるため混乱しません。表示も多すぎないため、文字を追うのが忙しいということもない。実は講談を聴いていて難しいなと感じるのは、出てくる人の多さや難しい言葉だったりしますよね。その辺をうまくサポートしてくれています。そしてイラストレーションが素敵!このLINEスタンプがあった欲しいと思うくらい好みです(DVDのジャケットにも少し見えます)


NHK大河ドラマ「真田丸」が放送されているときは、よく講談でも聴いていた難波戦記。やっぱりおもしろい!

しょぼくれた馬の歩くさま、「ぽしゃくり~ぽしゃくり~」

修験者に化けた男が歩けば「ひょこた~んひょこた~ん」

呆けた幸村の打つ碁、「ほ~らしょ、ほ~らしょ」

初めて聴いたときはこれらの擬音がおもしろくて、再度このDVDで聴いてふふふと。


前半と後半でがらりと雰囲気が変わります。

修羅場読みの一言一句、ファッション大事の言い立て(独特な言い方してすみません!)に関しては、南湖さんの落ち着き乱れぬ清廉な言い立ても相まって、ほぉーと感じ入ってしまいます。


長い長い難波戦記におよび腰になっている方がいたら、このDVD約90分を入門編にしてはいかがでしょうか。


実録に基づく講談が多いですが、DVDの中でも言及されている通り、「諸説ございますが」豊かな物語をこれからもたのしんでいきたいと思います。

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