• わたし

連続講談千鳥亭2021年11月席

11月下旬に大阪へ行ってきました。

箱根のお山を越えての遠出は本当に久しぶり。

大阪へは1年ぶりとなります。



今回の目的、それは此花千鳥亭で開催される「連続講談千鳥亭」11月席!

旅の予定を組んだとき、どんぴしゃでこの会がはまったのです。これまで落語を中心に上方演芸旅を何度もしてきましたが、講談メインで大阪へ行くのは初めて。しかも連日の講談続き読み。助演の落語家さんも豪華。いいじゃないいいじゃないやんややんや。

第12回 連続講談千鳥亭 霜月

2021年11月26日(金)18:30開演

笑福亭鶴太「十徳」

旭堂小南陵「源頼光四天王傳 碓氷貞光(一)」

桂吉弥「仔猫」

-仲入り-

旭堂南龍「赤穂義士傳 近松勘六(一)

 三味線 はやしや福


2021年11月27日(土)18:30開演

笑福亭呂翔「時うどん」

旭堂小南陵「源頼光四天王傳 碓氷貞光(二)」

笑福亭生喬「辻占茶屋」

-仲入り-

旭堂南龍「赤穂義士傳 近松勘六(二)

 三味線 はやしや福


2021年11月28日(土)14:00開演

桂源太「道具屋」

旭堂小南陵「源頼光四天王傳 碓氷貞光(三)」

桂南天「茶の湯」

-仲入り-

旭堂南龍「赤穂義士傳 近松勘六(三)

 三味線 佐々木千華


初日よりも二日目、二日目よりも三日目と、物語がおもしろくなっていくことはもちろん、おふたりの高座がのってくるのがわかるようでした。そして三日間聴き切ったときの達成感と充足感は想像を超えていました。集中して読み物に没頭する心地よさ、高揚感はめったに経験できないと思います。


さて、読み物。


小南陵さんは「源頼光四天王傳(みなもとのらいこう してんのうでん)」。

はじめての出会う読み物です。源頼光?誰?活弁の坂本頼光先生なら知ってるけど?

源頼光(ヨリミツ、ライコウとも)は平安時代中期の武将。酒呑童子討伐や土蜘蛛退治でおなじみの、と言えば、あー!と思われる方も多いのではないでしょうか。

四天王は以下四名

渡辺綱(わたなべの つな)

坂田金時(さかたの きんとき)

碓井貞光(うすい さだみつ)

卜部季武(うらべ すえたけ)

中世時代の妖怪妖術魑魅魍魎が跋扈する世の中で、頼光とその仲間たちが大冒険を繰り広げる、絵本めいた講談です。今回は碓井貞光の回でしたが、全部聴きたい!

天一坊のような重厚な歴史ものや、小悪党がぎゃんぎゃん悪事を働くピカレスクな読み物が好きなわたしですが、こういったスペクタクルな講談も気になっていました。神田真紅さんが「南総里見八犬伝」を連続で読まれていたのを聴かなかったのをいまだに悔やんでいます…。

本当に講談は宝の山だなぁと改めて思いました。


南龍さんはご存じ「赤穂義士傳」より近松勘六(ちかまつ かんろく)。

ん?近松勘六って誰?

この季節になると定番の赤穂義士傳ですが、近松勘六は初めて知りました。というか、赤穂義士何人言える?と問われれば、二人くらい…なわたしなので。

今の滋賀県守山の脇本陣(宿屋)近松屋の勘六が成長の後、浅野家の家臣として出世し、仇討ち本懐を遂げるまでの物語。

素朴な疑問なのですが、赤穂義士銘々伝はやっぱり本当に47名分あるのでしょうか?

…あるか。あるよね。失礼しました。うっちゃっていい人なんていないですよね。

それぞれにそれぞれの事情があり、想いがあり、別れがあり…。なんだか途方もない気持ちになります。ふと思い出すのは、夜、電車に乗っていて遠くに巨大な団地群が見え、その窓ひとつひとつに灯りがともっているのを眺めていたとき「あの窓ひとつひとつに誰かの生活があるんだな」と考えたときの途方もなさ。無力感。何もないがしろにできないという重み。赤穂義士傳にはそういった重みを感じてしまい、逃げ出したくなることもしばしば…。

しかしながらも、南龍さんの軽快で平明な読み口がとても心地よかった。

ふと、東京に戻ったら泉岳寺へお詣りに行ってみようかな?と思った次第です。近松勘六のお墓、見つけられるかな?


このブログを書いていて、此花千鳥亭という講談席、小南陵さん、南龍さんに改めて感謝の気持ちが湧いてきました。大阪に講談を聴ける場所がある!と思うととても心強いです。

また寄らせてもらおうと思います。

どうもありがとうございました。


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