阿久鯉先生の畔倉連続
神田阿久鯉の会にて、2019年8月より阿久鯉先生が連続で取り組まれている「大岡政談 畦倉重四郎」。初回よりの愉しませていただいております。
※これまでの口演歴は文末に記しました。
約2カ月毎の開催ですが、2020年からのコロナ禍のため不定期となり、昨日開催された阿久鯉の会は約4カ月ぶり。
どこまで進んだんだっけ?
と、心配しながら出かけたわたしですが、なんと、阿久鯉先生の心遣い。お手製の「畔倉重四郎の犯罪歴」なる印刷物の配布がありました。
ありがたや。
これまで畔倉が殺した面々が、順を追って記されています。
この殺害歴を見ればおのずと蘇ってくる物語。
おい、ずいぶん殺してんな!
そしてもうひとつうれしいのが、人名の確定です。
耳で聴いていて、なんとなく覚えているような、書き出そうとすると思いだせないような(かつ漢字表記がわからない)名前が明らかに。
隠亡(おんぼう)の弥十とか!
いつか畔倉重四郎もあらすじがまとめられたらいいな、と思っている身としては助かるのです。
さあ、昨日の会で重四郎は召し取りと相成りました。
次回で最終回かな?
ところで、「せつがい」って?
殺害の意味でおっしゃっていると思うのだけど。
これは疑問として近々解決したい。
阿久鯉先生といい、春陽先生といい、物語に身をゆだねる心地よさ。清々としていて、骨太で。
声が聴き手の隅々に届く。それでいてうるさくない。
それは、充分に語りつつ、聞き手が物語の中に遊ぶ想像の余白を残してくれている、ということ。
そんな気がするのです。
神田阿久鯉の会(於:神保町らくごカフェ、主催:神保町講談会)
「大岡政談 畔倉重四郎」連続読み
2019年8月17日
①悪事の馴れ初め
②穀屋平兵衛殺害の事
2019年10月27日
③城富歎訴
④越前の首
2020年1月25日
⑤金兵衛殺し
⑥栗橋の焼場殺し
2020年7月11日
⑦大黒屋婿入り
⑧三五郎の再会
2020年11月7日
⑨三五郎殺し
⑩おふみの告白
2021年3月13日
⑪城富奉行所乗り込み
⑫重四郎召し捕り
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