Q6. 三尺物ってなに?
わたし
Q6. 三尺物(さんじゃくもの)ってなに?
A6. 侠客物の別称
尺って昔の長さの単位の?
調べてみた
『広辞苑』第2版、第6版 掲載なし
『大辞泉』第2版 掲載なし
一尺の三倍の長さという意味の、三尺(さんじゃく)、それから三尺帯(さんじゃくおび)等はあるんだけどね。
ちなみに、尺とは…
①尺貫法における長さの単位。近世には様々な尺があったが、明治以後は曲尺(かねじゃく)が採用され、約30.3cm。
②ながさ。たけ。
③ものさし。さし。
と、辞書を横断していると。あった!
『三省堂国語辞典』第7版(2014)
①〔=長さ三尺の刀〕侠客がさした長脇差。「-物」〔=侠客をあつかった講談など〕
『大辞林』第3版(三省堂,2006)
さんじゃく-もの【三尺物】
〔侠客が三尺帯を締めていたことから〕講談・浪曲で、博徒や侠客を主人公とした演目の総称。「天保水滸伝」「国定忠治」「清水次郎長」など。
なるほど。
侠客物の別名なんだ。
でも、片や長脇差の長さに由来し、片や三尺帯に由来するという理解ですが…むむむ。
掲載されていた辞書は三省堂同士なのに、語釈の違いがあるなんて興味深いな。(このへんもうちょっと探ればおもしろそう(版の違いで語釈に変化はあるかないかなど))
また、当時の侠客の身ごしらえ・武器(刀剣)についても調べてみたくなった。
そんなこんなで、新紀元社の『武器事典』『武器と防具 幕末編』へと調べものの旅は続くのだけど、それはまた日を改めて。