検索
わたし
- 2015年7月19日
宝の山(魔の山?)
わからなければ調べればいい。今のわたしは講談の謎を解くことで手いっぱい。 神田松之丞さんは自身のDVDのインタビューで、講談を「宝の山」とおっしゃっていた。 このサイトを作り出して、その意味がわかりかけてきた。靄の向こうにうすおぼろげながら巨大な山が見える。たどりつけるのだろうか。 途方もないものに手を出してしまったような気がしてならない。いや実際途方もないんだろう。地道にいくしかない。 更新あまりできないかも。苦悶格闘しています。でも、たのしい。 頭痛肩こり、わたしの講談事始。
わたし
- 2015年7月12日
青葉の笛
先日、「青葉の笛」をはじめて聴いた。 (初心者なのでたいてい出会う話ははじめてが多いのだが) でも、演題としては今まで目にしていたので、おおやっと出会えたね、という気持ちだった。 そして「青葉の笛」というアイテムは講談だけでなく、文楽(人形浄瑠璃)でも近しく耳にしていのだった。それは、5月に見た国立劇場文楽公演での「一谷嫩軍記」熊谷陣屋の段。ここにも青葉の笛が登場する。講談もこれのことなのかな?と推測していたが、果たしてそうであった(ちょっと来歴とか違うみたいだったけどよくわからない)。 釈台を前に語りだされた途端、文楽での切場敦盛最期の場面を語る直実が思い出されて、胸の高鳴りと悲しみを覚えた。須磨の浜辺で熊谷が敦盛を呼ぶ遠景から、組み敷いて「早や首取れよ熊谷」の敦盛(実は実子小次郎)の顔の大写しがよみがえる。 文楽では劇中の直実が語り、講談では講談師が直実の役割となり語る。不思議に交錯する関係。 低く重く語っていく始まりに、敦盛の清廉勇壮で瀟洒な馬上の姿がこまやかな描写で立ち上がっていく。厚みが増し色がつき、直実が敦盛に近づくとともに肉感的にな
わたし
- 2015年7月11日
Q4 講談師は何人いるの?
Q4. 講談師は何人いるの? A4. 74人 えーっと、東京が50人くらい?上方が30人くらいかな? 調べてみた 協会HPに掲載されている講談師を地道に数えるしかないのかな? でも大阪は?HPとか無いようだし…と思っていた矢先。 瓢箪から駒である。 玉川太福さんが講師の新潮講座「聴いて、知って、誰でも楽しめる浪曲“超”入門」にて、その答えに出くわした!浪曲界の現状を知るための比較として、三大話芸である講談・落語・浪曲の演者数の提示があった。レジュメもなく板書を書き写したので、間違いがあったらごめんだけど、ここに記す。 講談 74人 講談協会 40 日本講談協会 12 上方 22 落語 743人 落語協会 270 落語芸術協会139 立川流 55 圓楽一門 57 上方 222 浪曲 99人 東京 58(浪曲師45、曲師13) 上方 41(浪曲師29、曲師12) 落語に比べれば、講談はその10分の1。予想から大きく外れることはなかったけど、少ないね。しかも高座に上がっている現役数となると、また違ったものになるのかもしれない。 もし東京に講談の定席小屋
わたし
- 2015年7月4日
Q2 講談協会、日本講談協会、なぜ2団体?
Q2. 講談協会、日本講談協会、なぜ2団体? A2. 1973年方向性の違いから講談協会が分裂。紆余曲折の後、現在に至る。 東京には講談の団体が2つあるが… けんか別れ? きっとそうだよね。主義主張が相容れず袂を分けたのでしょうね。でも、そのいきさつはどのようなものだったのだろう。 調べてみた それぞれの団体の成り立ちを調べてみよう。 まずは両協会のHPを見てみた。 うーん…。両協会とも歴史や発足年など団体の概要はない。公式HPなのにこういうのも珍しい気がする。お問い合わせのメールは出来るみたい。でも、「どうして講談協会と日本講談協会の二つあるのですか~?」って訊ける雰囲気はない(よね)。いや、いっそのこと尋ねてみたら…(止めて置く)。 次に、団体についての参考資料に当たってみた。 その参考資料とは、『全国各種団体名鑑2011』(原書房刊)。公益法人,公益事業を行う法人など,利益追求を目的としない団体60,000の概要を掲載しているとこのと。ここでわたしは震えがくるような記述に出会うことになるのであった… まずは、 「講談協会」の項。 ふむふむ。